片づける、という行為に関するお手伝い

片づける、という行為に関するお手伝い

 皆さん、「整理収納アドバイザー」ってご存知ですか?

 そうです、こんまりさんでグッと認知度が上がった、整理整頓のアドバイザーです。

 簡単にいうと、お片付け出来ない方への方法のアドバイスだったり、実際のお手伝いを行う専門家です。

 実は私も「整理収納アドバイザー」として仕事をする機会があります。

 最近、コロナ禍の影響もあってか久しぶりにそんなお仕事の機会がありました。

 都内にお住まいの40代独身の男性のお宅の案件でした。

「どこから手を付けて良いのか分からない」

 クライアントはそんな風に仰っていました。

 ご依頼をしてくださるクライアントには、①何か決定的な要因か、②自然とそういう状況に至ったか、この二つの何れかだと思っています。

 ただ、この質問を直接投げかける前に、クライアント自身が、そのきっかけを自分から話してくれる機会を待つようにしています。ご自身が、どうしてこういう部屋の状態になったのか、自分で気づいていただくことに意味があります。

 いずれの理由にせよ、まずは手を動かしていただくことを導くのがこのお仕事だと私は思っています。

片付けを始めてから、ご本人が何かに気づくこともあります。

片付けとはたまたまかもしれませんが、ご自身との向き合う機会の一つです。

何かモヤモヤしたことがあるのであれば、是非、とりあえずで良いので片付けをしてみることをお勧めします。

 因みに今回のクライアントは、「①何か決定的な要因」があった様子でした。

その出来事がきっかけで、ご自身の時間が止まったようです。多分ご本人は気づいていないと思いますが…。

勿論、この段階でも私から何かを指摘したりすることはありません。

それは、片付けを通じて、ご本人が気付くだろうことが分かっているからです。

これまでお請けしたお仕事は、100%の方が、何等かの原因についてご自身でお気づきになっていました。

そこに寄り添うことも、一つの重要なお仕事かと思い、この仕事に充実感を覚えます。

今回のクライアントは、恐らく人生の転機の第一ステップに立ったのではないでしょうか。

そんな場面に居合わせられるのも、この仕事の醍醐味ですね。

恐らく今後数回に渡り、このクライアントのお宅にお邪魔させていただくことになりそうです。

皆さんも何かに行き詰ったら、ご自分の部屋を一度見渡してみてはいかがでしょう?

そこで固まってしまったら、私にご用命いただければと思います。